「行動」から分かる猫の気持ち
猫は眺めているだけでも癒されるものですが、その行動の意図が分かると、より猫の「いまの気持ち」を理解できることでしょう。
ここでは、よく見られる猫の行動を挙げてみたいと思います。
- すりすり寄ってくる
- 猫が身体をすりすり寄せてきてくれた瞬間、飼い主さんは「甘えてくれているのかー」と目を細めることでしょう。もちろん、そうした意味もありますが、それと同時に、においをこすりつける、という行動でもあります。「こすりつけ行動」とも呼ばれるこの行為は、マーキングの一種。
飼い主さんについた他のにおいを一生懸命消そうとしているのだと考えると、愛を感じますね。
- なめてくる
- 猫になめられると、ちょっとザラッとした感触に気がつくでしょう。
舌をよく見てみるとトゲのような突起があります。これは、水を飲むときやグルーミングをするときに役立つ猫の舌の特徴です。舌は、猫が生きていくうえで、とても重要な器官というわけですね。そんな舌でなめてくるわけですから、ネガティブな気持ちであるとは考えられません。それどころか「グルーミングしてやるよ」と家族や仲間に接するような気持ちでいてくれているはず。愛情表現と考えて、おだやかに接してあげましょう。
- 集団で行動する
- 猫といえば単独行動をする動物というイメージが強いものですが、たとえば野良猫の会議のように集まる場合もあります。お家で数匹のネコちゃんを飼う場合(多頭飼育といいます)は必然的に集団行動をしてもらうことになりますが、その場合でも微妙な距離感が保たれることが常です。パワーバランスによって、たとえば日当たりがいい場所や風が心地よい場所に特定の子がいる、など注意深く観察しましょう。なお、環境省が猫を多頭飼育する際の注意点をまとめています。もし「新しいネコちゃんを迎えたいな」と考えていらっしゃるなら、ぜひ参考に。